初めてのリフォームで知っておきたい!基本情報や失敗を防ぐためのポイントなどを紹介
リフォームの基本は新築当時のマイホームのスペックを回復させることにあります。
新築当時は不備が目立たないとしても、各種の住宅設備も経年劣化や頻繁な使用による不具合や故障などはつきものです。
限られた予算の枠内でリフォームを成功させるには、ポイントを絞って改善箇所や設備を意識することが出発点になります。
生活動線のように設備の有無だけでは、明確にならないこともあります。
居住者の目線でどこを改善するべきか、優先順位をつけることをおすすめします。
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初めてのリフォームで知っておきたい!基本情報や失敗を防ぐためのポイントなどを紹介
- リフォームを上手に進めるためのチェック項目
- お風呂リフォームを行う時期の目安
- リフォームの工事中は職人さん達に挨拶した方がいい?
- リフォームの仮設工事にかかる費用はどれくらい?
- リフォームとは別に補修工事が必要となるケース
- フローリングのリフォームを行うタイミングとは?
- フローリングリフォームには2種類の方法がある
- 玄関収納のリフォームを成功させるポイント
- 屋根・外壁リフォームで得られるメリット
- 冷暖房の効率が上がる断熱リフォーム
- 結露やカビの繁殖を抑える断熱リフォーム
- 節水に配慮することが重要なトイレリフォーム
- バリアフリーのリフォームを行う際の注意点
- 省エネや健康への効果が期待できる断熱リフォーム
リフォームを上手に進めるためのチェック項目
リフォームを上手に進めるためには、事前にチェックリストを作って必要な要素を確認しましょう。
室内や設備、水回りと屋根などの項目別にチェックしていけば、不満部分の洗い出しにも役立ちます。
例え室内であれば冷暖房、動線、換気なども確認しておきたい項目です。
湿気対策や家具に対する間取り、天井の高さなどの不満も洗い出します。
室内の段差や外から響く騒音、クロスの剥げなども細かく確認していきます。
外部であれば基礎部分のひび割れ、排水溝、玄関ドアの破損などが対象です。
建てた当初と比べて鍵の形が古くなってしまった、玄関ポーチの形が掃除しにくい、あるいは門扉が古くなって開閉の際に音が出るなどが不満担っていることもあります。
リフォームでは特に水回りの手入れをすることが多く、キッチンや浴室は重要なポイントです。
トイレや洗面所も含めてリフォームするべき場所を洗い出すことで、リフォームの必要がない場所と分けることもできます。
お風呂リフォームを行う時期の目安
お風呂を新しい空間に変える場合、作業完了までお風呂に入れなくなる可能性があり、暖かい季節を選択しましょう。
春と秋の時期はエアコンが必要ない気温の日が多く、近くの銭湯を見つけて入浴ができます。
夏は暑いため、シャワーを浴びる頻度が多くなる時期でもあり、生活で困ることのないように日程調整を行います。
お風呂のリフォームで人気が高く、定番のスタイルがユニットバスであり、掃除がしやすいメリットがあります。
浴室はカビが発生しやすい場所なので、掃除の手間を省ける設計がカビの発生を防ぎます。
ユニットバスは、パーツを搬入して組み立てていくだけなので工期が短いことも特徴であり、自宅のお風呂を早めに使えるようになります。
作業完了まで銭湯を利用するなど、自宅のお風呂に長く入れない状態は不便なので、スムーズに作業が進む方法を選択します。
メーカーが設計した浴室などをそのまま使うことでリフォーム費用を抑えられるメリットがあります。
リフォームの工事中は職人さん達に挨拶した方がいい?
リフォーム工事で実際に作業を行うのは工務店の職人さんです。
注文住宅を建てる際は長期にわたっての付き合いになるため挨拶をしたり差し入れを持っていくことは一般的ですが、リフォームの場合は数日で終わることも多いためどの程度の距離感で接するべきか迷うこともあるはずです。
リフォーム工事を行うとき、職人さんには挨拶や差し入れをした方が良いでしょう。
職人はプロであり給料をもらっているので施主がそういったことをしなくてもしっかりと仕事をしてくれます。
しかし、職人も人間であり感情を持っています。
施主との関係が良ければより丁寧な仕事をしようという気になってくれるので、ペットボトルの飲み物を差し入れたり休憩の時間を見計らって食べやすいお菓子を出すことがおすすめです。
また、昼食時には出前を取るという方法もあります。
その代金は施主持ちになりますが、少々の出費で長年住む家の良いリフォームをしてもらえるのであれば、その価値はあるはずです。
リフォームの仮設工事にかかる費用はどれくらい?
大規模なリフォームを実施する場合、足場などをしっかりと組み立てて移動できるスペースを十分に確保してから取り組まなくてはいけなくなるため、ほとんどの場合仮設工事から始めるケースが多いので覚えておくようにしましょう。
仮設工事がしっかりとされていれば安全な方法で素敵なリフォームに取り組むことが可能になるので、意外と地味なように感じて完成に大きく影響してくることは言うまでもありません。
また、その工事には一体いくらぐらいかかってくるのか詳しく調べたことはあるでしょうか。
ほとんどの方はあまり興味がないので詳しく調べないことの方が多いと感じますが、これから依頼するならトータル費用にかかる全ての項目の値段を知っておくのが良いので、今回は勉強も兼ねてぜひ覚えていってください。
頼むリフォーム会社によっても工事にかかる費用は大分異なってきますが、相場としては大体15万円から30万円の間だと言われています。
そこまで高い金額が必要になることはないので、信頼できる会社に依頼して早めに設置してもらいましょう。
リフォームとは別に補修工事が必要となるケース
リフォームの範囲は非常に広くあり、古くなった場所を新しくするということが前提になります。作業の中には別途補修工事が必要になる場所もあり、事例をあげると屋根と外壁の場合では、重ね張り工法でのリフォームの場合、元々の屋根材と外壁材に穴やひび割れが生じているのであれば、最初に補修を済ませることが必須になります。この作業を怠ってしまうと内部に浸水被害が起きた際に、復旧させることが難しくなるので非常に重要な作業です。屋内側ではキッチンを対面式に移設をした場合、元々あった場所には床材が異なっていたり、給水管と排水管の穴が開いていることが前提です。そのためキッチンリフォームとは別に床材の補修工事が必要になるので、予め全てを張り替えるのか部分的に補修をするのかを決めておくことも必要です。同じようにトイレをタンクレストイレにする場合、今までよりも便器の位置が奥側になることから、排水口の位置が合いません。同時に今まで使ってきた便器の排水管用の穴が床材に開いている状態になるので、床板全てを補修する作業も必須です。
フローリングのリフォームを行うタイミングとは?
最近マイホームをフルリフォームをされる方が多くなり、全国的にいろんなスタイルのサービスを提供する会社も多く存在をする時代となったわけです。どうしてリフォームがブームなのかと述べると、全国規模で後期高齢者が増加傾向にあるからです。いままでは快適に生活が出来ていた住まいであっても、年齢を重ねると不自由を強いられるのは容易に想像がつきます。その結果、いまのスタイルに見合った室内にしたい方が増加をしたわけです。簡単に主流となっているフローリングのリフォームについて述べると、工期は約2週間となっており、コストは100万円です。ベストなタイミングは築年数で換算をすると10年目で、ここで一度すべてのフローリングを張り替えるようにすることです。あとは5年周期でワックスをかけていけば、最大で20年は良好状態を維持することができます。55歳以上になったら今度は畳に張り替えるようにすると、介護もしやすくなります。
フローリングリフォームには2種類の方法がある
一般的にフローリングのリフォームと言えば、古いフローリングを全て撤去してから新しいフローリングを敷くという作業になりますが、現在では重ね張り工法が普及をしているので、実際には2種類の方法があります。重ね張り工法に関しては、既に外壁と屋根で採用実績が多いのですが、フローリングの場合でも現在では新しい住宅資材として重ね張り用の薄い厚みのフローリング材が販売されています。メリットは豊富にあり、解体や撤去費用が一切掛からないので安くリフォームを行えること、後に老朽化を起こした場合でも、簡単に剥がせて貼り直しを行えることもメリットです。この資材は厚みが薄いことによりDIYの作業でも行うことができ、普通ののこぎりでも簡単に切断することができるので工賃をゼロ円にできます。一方で今までは合板タイプのフローリングだった住宅で、無垢材にリフォームをしたいと考える方は、従来型の解体して撤去をしてからのリフォームになります。
玄関収納のリフォームを成功させるポイント
狭い玄関で大きな靴箱などを設置している住宅の場合、家族数が多いと靴だけでも散乱してしまいます。この問題はリフォームによって解決することを可能にし、造作家具になりますが玄関内の壁の厚みを利用した大型シューズボックスを作り出すことでいつでも整理整頓できる綺麗な状態を保つことができます。ビルトイン型のリフォームになり、一般的に市販されている家具ではないことから、リフォーム会社の手腕が必須になるので対応している会社を探す必要性はあります。ビルトイン型であれば高さを設けることも可能にし、収納力を高めるには最適な方法ではないでしょうか。多くの住宅でドアを開けるとシューズボックスがあるだけの構造になりますが、リフォームによって横側に新しい土間を作り出す方法もあります。いわゆる土間収納と呼ばれている方法ですが、このスペースは屋外で使う各種道具類や自転車の置き場所としても使うことができ、収納力アップを成功させるポイントになります。
屋根・外壁リフォームで得られるメリット
屋根・外壁のリフォームで得られるメリットにはさまざまなものがあります。わかりやすい部分ではまず美観の向上が挙げられます。屋根や外壁は常に風雨や紫外線によるダメージを受けることが多いため、塗装が劣化したりひび割れが発生したりして、建物全体の外観が損なわれてしまうことは珍しくありません。リフォームによって新築同様の外観を取り戻すことができます。また建物の耐久性の向上という点でも重要です。リフォームでダメージを受けた箇所が修復されれば、特に防水性を含めた耐久性がアップするため、以後は雨水や風などから建物の内部を強固に守ることができるようになり、建物全体としての寿命を延長することが可能です。さらにエネルギー効率を高めることができる点も見逃せません。最新の屋根材やパネルなどの一部には、従来品よりも断熱性能を高めたものがみられます。こうした素材を使えば室内の温度を一定に保ち、快適で冷暖房費の節約にもつながる生活が期待できます。
冷暖房の効率が上がる断熱リフォーム
寒い冬や暑い夏に部屋の温度を快適に保つためには、室内環境を整えることが大切です。
外部からの気温の影響を軽減してくれる断熱リフォームは、冷暖房効率が気になる方におすすめだといえます。
室内の温度を一定に保つ効果があるため、空調にかかるコストを下げることが可能です。
断熱材を使用する、気密性の高い窓に変更するといったリフォームを行うことで、部屋の快適性を高めることができます。
冬の時期に脱衣所などで室温の差を感じ、寒気を覚えたことがある、という方は少なくないでしょう。
急激な温度変化は体に悪影響ですので、家の中はなるべく一定の温度に保ちたいものです。
浴室用に暖房器具を設置するという方法もありますが、光熱費などがかさんでしまいがちです。
断熱リフォームには、冷暖房効率を高めるだけでなく、健康リスクを下げる効果もあるといえます。
家の中はいつでも快適に保ちたい、そう考えているのなら断熱リフォームを検討してみましょう。
結露やカビの繁殖を抑える断熱リフォーム
現代の日本のように高温多湿な風土においては、建物の内部の結露やカビの発生を抑制することは重要な課題です。
これらを放置すると建物の劣化が進行してしまうばかりではなく、住んでいる人の健康にも影響を及ぼす可能性があります。
そこで検討したいのが断熱リフォームですが、これにはいくつかの方法が想定されます。
より簡単な方法でいえば、たとえば窓を二重サッシに交換するだけでも、室内外の温度差による結露を大幅に抑制することができ、快適な生活が営めます。
同時に夏場の冷房、冬場の暖房にかかる費用の削減効果もあります。
その他のリフォームとしては、壁や天井などの隙間に高性能な断熱材を敷き詰めること、屋根材や外壁のボードを断熱性能のあるものに交換すること、外壁や屋根を断熱性能の高い塗料で塗り替えるリフォームなども考えられます。
いずれにしても工事の期間はどれほど必要か、料金はいくらかかるのか、工事後の耐久性・耐用年数はどのようになるのかをしっかりチェックした上で依頼するのが望ましいといえます。
節水に配慮することが重要なトイレリフォーム
水回りのリフォームをする場合は、トイレのリフォームで節水効果を期待することができます。
従来から使用されてきたトイレは1回あたりの水量が多く、たくさんの水が必要でした。
使った水の分だけ水道料金がかかりますし、節水の面からも決してエコではありません。
1人での利用ならまだしも、家族の人数が増えるごとに水道料金も上がってってしまうでしょう。
現在発売されているトイレには環境に配慮したものも多く、少ない水で効率的に洗浄することができるようになっています。
ただし新型のトイレであっても全ての商品が使用水量を抑えているわけではなく、従来のものと変わらないものも存在します。
環境に配慮したトイレをリフォームで導入したい、できるだけ水道料金を抑えたいと言った場合には、対応する商品を選択することが大切です。
1回あたりや年間の使用水量を事前に調べておくことで、家族に最適な商品を見つけることができるようになっています。
バリアフリーのリフォームを行う際の注意点
バリアフリーのリフォームを行う場合には、必ず事前に利用する人のニーズを理解することが重要です。
この機能を実現するには様々な設備が開発、発売されていますが、人によってはその全てが必ずしも必要ではないこともあるからです。
住む人がどんな設備を必要としているのか、事前に話し合ってニーズや要望を理解するようにしてください。
その上で実際のリフォームに移ります。
多くの人々にとって利便性が高いと思われるのが、室内の段差をなくすリフォームです。
玄関やバスルームといった主要なエリアには、多かれ少なかれ必ず段差が存在しています。
健康な人にとっては難なく乗り越えることができるかもしれませんが、高齢になって足腰が弱ってくるとそうとも言えません。
車椅子や歩行補助具を使う人でもストレスを感じないように、段差をできるだけなくすのが一番です。
室内を安全に移動できるようにするためにも、手すりも重要な要素として注目されています。
浴室やトイレのような場所はもちろんのこと、廊下などにも取り付けておくだけで快適な移動を実現してくれます。
省エネや健康への効果が期待できる断熱リフォーム
現在の住宅事情は、省エネでエコな環境を作り出すことが基本とされており、各ハウスメーカーや工務店でもエコ住宅を建てていることが現状です。
古い住宅でもリフォームによって同じ効果を発揮させることができ、まずは外壁材を断熱材を多用したサイディングを採用して重ね張り工法でリフォームをする方法と、窓ガラス全てを複層ガラスで樹脂サッシに変更するだけでも十分な効果を発揮します。
徹底的に省エネを目指すには内壁の内部と床下、屋根裏にも隙間を作ることなく断熱材で埋める方法もあり、夏の暑さ対策と冬の寒さ対策の両方を行うことができます。
健康への効果を期待するには屋内側の壁材をリフォームする方法があり、天然素材を採用している自然に調湿を行うパネル式の内壁材を使う方法であれば、ホルムアルデヒドの問題から解放されると共に、シックハウス症候群を発症させてしまうことも無くなります。
自然調湿を行えることで湿気対策と乾燥対策も行えるので、健康への良い効果を期待できるリフォームになるのではないでしょうか。